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  • Kumi Umuyashiki

幸せは得られないけど、幸せになることはできる - Happy Yoga: Reason 1 (和訳) #1


Steve Rossが執筆した "Happy Yoga" を、部分的に翻訳しています。


今回は第一章に当たる "Reason 1: You can’t get happy (You can only be happy)" より、P9~P12を和訳しています。


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Happy Yoga by Steve Ross


You can’t get happy (You can only be happy).

幸せは得られないけど、幸せになることはできる


ほとんどの人にとっては不思議でならないんだ。特にストレスを抱えているヨギーとかヨガの先生達にとっては。


「どうやったらそんなにハッピーになれるの?ヨガの先生だよね?君よりもっとお金も物も持ち合わせている。高級マンションだって持ってる。ダイアモンド鉱山も靴工場も持ってる。そんな僕がハッピーであるべきだと思うんだよ、君じゃなくって。」


僕がハッピーだから、それが目障りって人がいる。彼等の抱える問題にこの事実がさらなる拍車をかけるように。


でもヨガのクラスが終わると、彼等は意味のわからない僕のハッピネスのことなんて忘れてしまって、ニコニコしながら目を輝かせ、手を振って幸せそうに帰っていく。


インドでは痩せっぽちのヨギーが沢山いる。彼等は一日に少しのお米と茹でたカリフラワーくらいしか食べていない。別にモデルになりたくて痩せようとしてるわけではなく、貧しいからそうしている。

僕がインドでそんなひとりのヨギーに「お元気ですか?」と聞いてみたら、「この美しい日にあなたに会えたことがとても幸せです」って返ってきた。目も顔も輝いていた。

「何か必要なものはありますか」と聞いてみると、優しい目を更に輝かせ、歯のない笑顔で「たぶん、少しの食べ物を」と言った。

その時僕は思ったんだ。

この人がこんなに幸せなのに、僕の不幸せって何なんだろうって。


インドのヨギーには靴を履いておらず、布しか纏ってなくて、ボロボロの家に住んでいんでいる人がいる。でも彼等の目を見ると喜びと愛に満ち溢れている。こんなことはウォールストリートのやビバリーヒルズの大金持ちは知ったことではないかもしれないれど。


大昔にヨガの練習者たちが発見した「永遠になくならないハッピネス」。

幸せとは複雑なことではない。実際にはその反対だ。世界で一番シンプルなことなんだ。



Yogi Bliss

ヨガの祝福


「あれを得たら幸せになれる」って普通の人は考える。

でももっとしっかり検証すると、実際はこうだ:求めることやめたらハッピーになる。

そういうもんなんだ。


クレアって子がヨガに来てたことがある。最初彼女に会った時、穏やかさも休息も彼女からは感じられなかった。ヨガの練習をしてる時さえもリラックスできない。彼女は神経質にスタジオを見渡して酔っぱらったリスみたいだった。


クレアはロサンゼルスで女優を目指していた。欲望。お金、有名になりたい、素敵な洋服が欲しい、沢山の友達、目元のメイク、カッコイイ腹筋、全部欲しい。彼女の外見は美しかったけど、内面は問題だらけだった。落ち着きがなく、ものすごくイライラしていた。彼女の人生は思い通りにいっていなかった。仕事もうまくいっていなかったし、恋人もいない、でも必死に本当の愛を探している。そしていつもお金がなかった。


クレアはクラスの前に僕をつかまえて、悩みについて話し始める。ある時彼女は自動車屋でジャガーを買う交渉をして来たと言っていた。彼女のクレジットカードが機能していたら少なくとも緑のジャガーを手に入れることができる(毎月の高額は支払いがあるにも関わらず)。そのことで彼女の目の瞳孔は神経質な猫の目みたいに拡張していて、車を手に入れられるかについての可能性を僕に何度も何度も語り続けた。


「できることはやったんだから、一回そのことを手放して、ちょっとリラックスして待ってたら?深呼吸してさ。」と僕は言ったんだ。


彼女は深くため息をついたあと、話を続けた。彼女のクレジットカードが機能しないかもしれないのは、彼女の元カレがそのクレジットカードを使ってしまい返済額が残っている。彼はお金を返してくれていない。彼は感謝もしてくれなかった。でも素敵な彼だったと。


それは長い話だった。話す前に深呼吸しといて良かったくらいだ。

こういうのが彼女の日常だった。


クラスの中では他の人が静かにヨガをしたり、体や、繊細な波動と繋がる練習をしていたけれど、クレアだけは屈伸運動をしたり、足の指の爪をチェックしている。部屋が静かになったらクラスの外に出ていってしまった。


僕は人に何かを強制することはしない。ヨガのクラスに来てもらうことはできても、強制的にリラックスしてもらうことはできない。彼女には必要なことをしてもらって、状況が良くなれば良いなと思っていた。


毎日数ヶ月ヨガの練習をしていく中で、いずれ彼女はヨガの練習を終えることができて、1分くらいは瞑想で座れるようになった。たいした進歩に聞こえないかもしれないけれど、これは大きな進歩だった。なぜならヨガは彼女を体に、そしてこの瞬間に戻してくれたのだから。


クレアが屈伸運動をしたり、本を読み始めたり、焦った感じでクラスの外に行ったりすることなく瞑想に取り組めることができた日、何かがシフトしたなって感じた。


クラスが終わって、「どうだった?」と聞いてみた。

「なんか変な感じ。」と、彼女は答えた。

「幸せな感じする?」

「そうね、でも幸せになる理由がないんだけど。家か何かを手に入れたって気分。」


それがどんな感覚か、僕にはよくわかったんだ。

「理由がなくてもハッピーであったって、いいんだよ。考えなくっても良いんだ。幸せって自然なことなんだよ。」


クレアは輝きながら帰っていった。「すごい」って言いながら。


クレアは限りない欲望のことを忘れいた、少なくともその時だけは。そして欲望は、時間と共に減っていった。ヨガによって違う生き方を知ったんだ。外の世界に求めることをやめて、内側に気付くようになった。


頭が静かになって感情が穏やかになった時、彼女は自分の存在そのものの繊細な波動と同調すれば良かったんだ。そして、トンネルを抜けたみたいに、すべての探求や疑問に対する答えが、そこにあった。満たされた感覚というのは、内側にあったんだ。彼女がしなくてはならなかったことは、内なる幸せを感じるために、静かな状態になるってことだった。


これまで必死に求めてきた外側の世界の物たちが、そのうちパワーを持たなくなっていった。家賃より高い洋服を買うことについて不安になるということをしなくなった。

自分はそのままで完全だということに気が付いたんだ。心を静かにして、自分の内側にもともとあった幸せに同調していくことで。

ヨガのクラスで体験したこの少しの幸福感が、彼女の人生のすべてに広がっていった。


おもしろいことに、追い求めるのを止めた瞬間、欲しかったものは向こうからやってくるようになる。世界を操作してコントロールしようとすることをやめた途端に、人生は劇的に変化する。

クレアにも、いくつもの女優の仕事が来るようになり、お金も得て、恋人もできた。今は有名な女優になっている。でも彼女は成功する前に、もうすでにハッピーだったんだ。有名になりたいとか満たされたいというような欲望は、なくなっていた。


伝統的なヨガでは、人は欲望(限りなく欲しいという思い)によって、不幸になると教えている。欲望をコントロールすることは宇宙をコントロールするに近いことなんだ。


終わりのない欲望を止めることができたら、どうなると思う?

そこには、途絶えることのない幸福感と、ずっと続く喜びの好奇心があるんだ。



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Steve Rossによるダーマトークと瞑想のクラスを開催しています。 毎週土曜日10:00~11:30am

アメリカより配信 on Zoom(通訳付き)

詳細はこちら☞ Meditation with Steve Ross



スティーブ・ロス Happy Yoga 和訳
Happy Yoga by スティーブ・ロス


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